必ず帰る。お前の元に。
何度でも。そう誓った。

フィラとジュリアンがグロス・ディアにたどり着いた頃、残された人々はそれぞれの役割を果たすために奔走していた。
聖騎士団を守るフランシスとフィア、光王庁で働きながら、二人の無事を祈るランベールとフェイル。リサと接触するカイ。
そしてグロス・ディアにたどり着いた二人にも、最後の試練が――

失いたくない。ぜんぶ、ぜんぶ欲しい。
その先の未来まで、ずっと。

光王庁を脱出したジュリアンとフィラは、ユリンの皆に見送られてグロス・ディアへと旅立つ。
案内役のリサと共に、ユリンの地下大空洞へやってきた二人の前に立ちはだかったのは、世界再生連合の刺客だった。
激戦の中で致命傷を負ったリサに、フィラは――

未来が欲しくないなんて、
嘘だった。

魔力の暴走と竜化の危機を乗り越えた二人は、まだ魔力が暴走しがちなフィラを保護するために、光王庁で共に暮らすことになった。
束の間の平穏な日々の中でジュリアンとフィラは互いの想いの深さを知っていくが、旅立ちと別れの日は容赦なく近づいてくる。記憶を取り戻したフィラの決断は――
機械と魔法が共存する荒廃した世界のSF恋愛ファンタジー第6巻。

あなたが何者であっても
私はきっと手を伸ばさずにはいられない。

ユリンを出て中央省庁区へ連れて来られたフィラは、婚姻の日までジュリアンの実家に居候することになる。そこで紹介されたジュリアンの両親は、なぜかジュリアンとは微妙な関係にあるようだった。 不自然に距離を取ろうとする三人の架け橋になるうちに、フィラとジュリアンの心も近づいていく。 機械と魔法が共存する荒廃した世界のSF恋愛ファンタジー第5巻。

怖かった。あの時は。
でも今は、怖くない。

ついに魔女との決戦が迫る。己の中にある力を制御できるよう訓練しながらも守られることしかできないフィラは、戦いの中でジュリアンが背負う宿命と責任の重さを感じていく。 魔女との戦い。その後に待つひとときの平穏とほの見える不穏の中で、フィラとジュリアンは少しずつ距離を縮めていく。 機械と魔法が共存する荒廃した世界のSF恋愛ファンタジー第4巻。

何の運命も背負わずに生まれてきたのに、
お前はなぜ選んでしまったのですか?

しばしの間ユリンを離れていたジュリアンが戻ってきた。戦場の匂いを引き連れて帰ってきたジュリアンの姿に、フィラは衝撃を受けながらも、思わず手を差し伸べてしまう。 フィラの中に眠る力。それを狙う黒衣の魔女。まどろみの中にあったユリンの平和が、ついに脅かされる。 機械と魔法が共存する荒廃した世界のSF恋愛ファンタジー第3巻。

外へ出てはいけない。思い出してはいけない。
魔法が、解けてしまうから。

子猫の姿をした光の神ティナと、生き別れになっていた妹フィア。ジュリアンと出会ってから、フィラの周囲では少しずつ状況が動き始めている。 そんなとき、中央省庁区から来る視察団のために歓迎パーティーが開かれることになったが、ジュリアンには視察団からフィラの存在を隠しておきたい事情があるようで……。
機械と魔法が共存する荒廃した世界のSF恋愛ファンタジー第2巻。

泣きたくなる程に平穏で美しい世界だ。
美しく平和な、守るべき世界。

閉ざされた町ユリンで暮らす記憶喪失の少女フィラは、領主としてやってきた聖騎士ジュリアンと出会ったことで光の巫女の力を巡る戦いに巻き込まれていく。
機械と魔法が共存する、荒廃した世界を舞台にしたSF恋愛ファンタジー。

頒布&通販について

  • 案内ページ(雨の庭)
  • 通販(pictSPACE)
  • 通販(BOOTH)
  • 通販(アリスブックス)

WEB版

  • 雨の庭(個人サイト)
  • 小説家になろう
  • カクヨム

著者案内

深海いわし
Iwashi Fukami

機械と魔法が共存する世界観と水属性と青空と両片思いとファンタジーとしゃべる動物と飛行機と望郷萌え。植物が人が作った建造物を侵食している様子や、雲や崩れた天井の隙間から降りそそぐ光にもロマンを感じます。そんな感じでジブリや90年代RPG辺りから影響を受けつつ、SFファンタジーや恋愛小説を書いております。

LINK


深海いわしによるオリジナル小説中心のサイトです。傾向はファンタジー、えせSF、ヨーロッパ民話風幻想小説などで、中~長編が中心になっています。

twitter@sardine_pluie
twitterしています。