満ち潮の月

風もなく 宇宙(そら)は凪ぎ
あてもなく あなたは漂う

ふとよぎる その声は
星辰の 彼方から
降ってくる
降ってくる

いつか見た 夢の痛みを
思い出す あなたの腕の中
蒼ざめた 憂鬱が
幾億もの 時の環をまわす

音もなく 星は巡り
あふれ出す 潮の流れは
星々の 波間へと
泳ぎ出す その時を
待っている
待っている