世界観構築における100の質問 1〜50

 質問提供はこちらからです→「世界観構築における100の質問」

1.ハンドルネーム・ペンネームをどうぞ。
 深海いわしです。

2.世界観構築にあたり、一番最初に決めたところは?
 ……主人公の髪の色……? だったかな(ちょっと待て)。

3.世界観構築にあたり、こだわりを入れたところは?
 シリアスにもお気楽にも対応できる。

4.その世界に「神」はいますか?
 大地の女神と天空の神がいます。

5.いる場合、一神教ですか、多神教ですか?
 主要な神様は二人ですが、どうも多神教っぽい雰囲気があります。

6.一神教の場合、天使、悪魔はいますか。
 下へどうぞ。

7.多神教の場合、天使、悪魔に相当する神はいますか。
 神様とは関係なく、天使のような翼を持った種族と悪魔と呼ばれる人と敵対した魔法的な種族がいます。
 翼を持った種族はそのまんま翼の民と呼ばれていて、普段は人とは違う次元で生きていますが、時々姿を現すものもいます。民間信仰では天使だとされていることもあります。
 悪魔はやはり違う世界に住んでいるのですが、どうもその世界は狭くて居心地が悪いらしく隙あらばこちらの世界へ来ようとしています。こちらの世界で存在を保つためには他の生命体にとり憑かなくてはならず、憑かれた生き物は悪魔憑きと呼ばれます。悪魔は敵意や憎悪といった負の感情を食べるので、食糧を増やすためには積極的です。

8.異教・邪教はありますか。
 異教としては精霊信仰(自然崇拝)。悪魔を崇拝する集団は邪教として扱われています。

9.異次元はありますか。
 翼の民の住む次元や悪魔の棲む次元、世界と重なり合うようにして存在する精霊たちの住む次元、精神世界(夢の世界)など、いくつか存在しています。

10.その世界、地球上ですか。それとも、別の惑星ですか。
 完全に別世界として考えています。

11.別の惑星の場合、衛星がいくつありますか。
 月が一つと見えない衛星が一つです。見えない衛星はまだ発見されていないので名前がありません。

12.別の惑星の場合、一年は何日ですか。
 一ヶ月22日、一季四ヶ月、一年は四季で352日間です。

13.別の惑星の場合、一日の時間の数え方は決めていますか。
 日没前には、とか抽象的な表現です。

14.時計はありますか。
 日時計があるくらいですが、魔法の装置として太陽の高さを示す装置は発明されていて、時計塔などに使用されています。

15.ある場合、その時計は一般人にも容易に手に入りますか。
 日時計は利用制限はないです。魔法の装置は高価なので一般人には厳しいです。

16.住んでいる人々は、そこが惑星であるということを知っていますか。
 一部の魔術師は知っています。一般の人は平らだと思っている人が大半です。

17.魔法は存在していますか。
 普段の生活に浸透しています。魔術師にも偏見はありません。

18.存在している場合、どのような属性がありますか。
 いろいろ……。水、火、風、土、精神、破壊、音楽、空間操作、とかとか。それって属性? ってものまであります。

19.存在している場合、誰でも使えるものですか。
 勉強すれば。小さな光を作るくらいの魔法なら三人に一人は知っているくらいです。

20.存在している場合、どうやって発動させるものですか。
 どこにでも存在している自然や物に宿る精霊たちに働きかけて発動させるのが一般的です。大地の精霊と天空の精霊は特に強い力を持っているので、神として崇められています。呪文は人それぞれで、熟達するほど短い呪文で魔法を発動させられるようになります。

21.魔物はいますか。
 います。

22.いる場合、魔物と人との関係はどのようなものですか。
 魔物の種類によりけりです。家畜やペットになっているものから、悪魔のように共存不可能なものまでさまざま。

23.いる場合、魔物の階級はありますか。
 特にはないです。

24.あるなら誰にどのようにつけられますか。
 ないのでパス。

25.世界征服をもくろむような、強大な魔王はいますか。
 いたりして。悪魔の王です。グローリアの時代ではすでに倒された後ですが。

26.生まれ変わりはありますか。
 ないです。

27.ない場合、人は死んだらどうなりますか。
 天空教の教えでは天に昇り、大地教の教えでは大地に還る、とされています。しかし某青の導師は死んだら無に帰するだけだと言い切りました。いい度胸です。

28.霊的なものは存在していますか(魂とか)。
 魂が存在しているかは微妙な線ですが、精神だけの存在であるファントマの一族とか、魔力のみで構成されている悪魔の一族とかは、います。

29.ここからの質問は、世界ではなく舞台となる国についてになります。どの国について答えますか?
 グローリアがただいま住んでいるディルス王国で。ここからはグローリアが質問に答えます。

30.主に舞台となる国の、気候はどうですか。
「温暖で春夏秋冬がはっきりしているわ。まあ、過ごしやすい方だと思う」

31.天気予報はどのようになされていますか。
「天候操作系の魔術を研究している魔術師たちによってなされているわ。王宮付属の観測塔と、魔術師の研究所の集まり兼魔術師育成施設である賢者の学院が主な観測場所ね」

32.主に使用されている暦はどう言ったものですか。
「アルカナ暦。一年は春、夏、秋、冬の四季に分かれ、四季は棍棒、剣、金貨、聖杯の四ヶ月に分かれ、一ヶ月は魔術師の日に始まって愚者の日までの22日間。「春の金貨の月運命の輪の日」、というふうに言うわ。でも長いから、略すことが多いけど」

33.その国の衛生状態はどうですか?(上下水道など)
「首都や主要都市は上下水道完備で、政策としても清掃が奨励されているので衛生状態はかなり良いわ。しかし、やはり辺境へいくにつれレベルは落ちて行くのだけどね。首都に近い銀月の街ならば首都とほとんど変わらないレベルだけど、山奥では上水道はなかったりするもの」

34.主に使用されている言語は何ですか。
「島の共通語よ。共通語、としか呼ばれてないけど、もとはどこの言葉だったのかしらね」

35.文化程度はどれくらいですか。
「世界各地に支部を持つ賢者の学院の本部があることもあってかなり高いと思うわ。賢者の学院はあちこちに積極的に支部を作っているし、魔術師の育成だけでなく一般向けに教育活動も行っているから。そうそう、首都には遠い国からもそれ目当ての観光客が来るほど大きな劇場があるの。私はそこで練習生をしているわ」

36.文字はありますか。
「あるわ」

37.ある場合、主に使用されている記録媒体は何ですか。
「紙が主体ね。全て手作業で生産されるから書物は高価だけど。賢者の学院付属図書館では一般向けに閲覧サービスなども行っているわ。貸し出しは身元の確かな人間にしか行っていないけど。それと、それなりに高度な魔術書なんかは術師資格くらい持っていないと見せてもらえないわ。禁書まで閲覧したいなら導師資格は最低でも必要。後は、コネね」

38.ある場合、識字率はどれくらいですか。
「首都では80パーセントくらい、辺境の山奥でも30パーセント以下のところはないはずよ」

39.通信手段としては、どのようなものがありますか。
「急ぎでなければ書簡、急ぎであれば賢者の学院のネットワークを使った伝言サービスも使用できるわ。お金かかるけど。政策により主要な街道はきちんと舗装されていて、定期的にメンテナンスも行われているので、早馬でもかなりの速さで連絡が取れるから、わざわざ伝言サービスを使うのは世界の裏側にいる人に緊急に連絡を取りたいとか、そういうレベルの話になるんじゃないかしら」

40.移動手段としては、どのようなものがありますか。
「馬車や馬、徒歩が主なものね。船は帆船が一般的で、逆風でも進むことができる工夫が発明されたためガレー船はやや廃れつつあるわ。手漕ぎは無風状態のときにのみ行われる補助の動力となってきてるのだそうよ。ま、漕ぎ手を乗せればそれだけ運べる荷物が減るわけだから当然だと思うけど。国王は最新の魔法技術を使用して作った高速船を所持しているようね。それと、値が高価で重量制限も厳しいけれど、賢者の学院ではテレポートサービスも行っているわ。私の父は仕事柄時々使うようだけど、普通に生活している人には縁のないサービスね」

41.人口密度はどれくらいですか。
「王都はかなり密度が高いわ。休日に繁華街へ行くと道行く人と肩がぶつかるくらい。それでも郊外へ行けば木漏れ日に小鳥がさえずり、城壁の外へ出れば見渡す限り森また森って感じだけど。基本的に主要街道沿いの宿場町などでは人口密度が高く、農業を主とする村などになると隣の家は歩いて十分とかになるようね。土地柄次第、ってところかしら」

42.政治の形態は? 君主制? 共和制?
「立憲君主制。でもまだ絶対王政からの移行が行われたばかりだから国王の権力が強いみたい。絶対王政からの移行は、先代の国王自らが行ったのでかなり穏やかに、血を流すことなく改革が進められたと言われているけど、実際には反対した貴族による内乱もかなりあったわ」

43.一番権力を持っている人は誰ですか。
「結局は国王ね」

44.その人は、どのようにしてその地位につきますか。
「先代の国王が引退したのでその息子が就いたわ。いいひとよ。頭も良いし」

45.最下層の人々はなんと呼ばれていますか。
「異国人」

46.最下層の人々の、生活レベルはどれくらいですか。
「異国人は正式な手続きをせずに国に入ってきた人々で、まずまっとうな職業には就けないわね。私は……関わったことがないからなんとも言えないけど、かなり厳しい日々を送っているんじゃないかしら」

47.普通の人々の、生活レベルはどれくらいですか。
「一般中流家庭なら週に一度こじゃれた店で外食もOKなくらいよ。観光旅行もそれ目当ての商売が成り立つ程度には一般化しているわ。私が練習生をしている劇場にも中流家庭くらいの人なら見に来れるし」

48.その国では、どんな産業が発展していますか。
「やはり賢者の学院本部があることで魔法の品の生産が盛んね。気候的にも恵まれているので農業も盛ん」

49.その国での名産はなんですか。
「隣国のコードニア帝国ほどじゃないけど、みかんよ」

50.その国は、自給自足で国力を維持していけますか。
「何とかなるって言われてるけど、どうかしら。現状では貿易はかなり盛んだから自給自足は考える必要ないらしいけど」