あなたは覚えているかしら?
私たちの恋が始まったその瞬間(とき)を
最近よく考えるの
ずっと昔はこんな風じゃなかった
ほとばしるような生命に燃え上がった
そんな瞬間が私たちにもあったはず
時折飛び跳ねてあなたの姿を探すけど
時の流れはダイヤモンドの輝き
あなたの姿はきらめく水の下
探し出せはしない
あなたは覚えているかしら?
私たちの恋が始まったその場所を
こうしましょうか
時の流れに逆らって
始まりのその場所を見つけ出すの
薄れていく記憶の源へ
激しい流れをかき分けながら
二人どこまでも遡っていきましょう
この身に記憶が刻まれているならば
私たちきっと辿り着けるわ
そこでもう一度恋は生まれる
声にならない叫びの中で
恋はもう一度生まれ変わる
生まれたばかりの小さな恋は
力強く時の流れを下っていくでしょう
生命と歓喜に包まれながら
愛という名の海を目指して
どこまでも